「解雇無効時の金銭救済制度に係る法技術的論点に関する検討会報告書」を公開(2022/4/13更新)

厚生労働省は、「解雇無効時の金銭救済制度に係る法技術的論点に関する検討会報告書」を公開しております。

 

 この報告書は、解雇無効時の金銭救済制度について、仮に制度を導入するとした場合に法技術的に取り得る仕組みや検討の方向性等に係る選択肢等を示すものです。

 

 以下に報告書の概要より一部抜粋してご紹介致します。

 

1.形成権構成及び形成判決構成について

■形成権構成:要件を満たした場合に労働者に金銭救済を求め得る形成権が発生し、それを行使した効果として、①労働者から使用者に対する労働契約解消に係る金銭債権が発生するとともに、②使用者が当該労働契約解消金を支払った場合に労働契約が終了するとの条件付き労働契約終了効が発生するとの構成。 

■形成判決構成:労働者の請求を認容する判決が確定した場合、その効果として上記①、②の効果が発生するとの構成であり、要件を満たした場合に労働者に判決によるこのような法律関係の形成を求める権利が発生するとするもの。労働審判によって同様の効果を生じさせることも法技術上可能。

 

2.権利の法的性質等

⑴ 対象となる解雇・雇止め 

 無期労働契約における無効な解雇(禁止解雇を含む)と、有期労働契約における無効な契約期間中の解雇(禁止解雇を含む)及び労働契約法19条に該当する雇止めを対象とすることが考えられる。

 

⑵ 権利の発生要件等 

 ①当事者間に労働契約関係が存在すること、②使用者による解雇の意思表示がされたこと、③当該解雇が無効であること、が考えられる。

 なお、ここでの検討は、主張立証責任についての現在の裁判実務を変更する趣旨のものではない。

 

⑶ 権利行使の方法 

 形成権構成の場合であっても、当面は、権利行使の方法は訴えの提起及び労働審判の申立てに限ることが考えられる。

 

⑷ 債権発生の時点 

 労働契約解消金債権が発生する時点については、形成権構成の場合は形成権の行使時点、形成判決構成の場合は判決等の確定時点であるが、両構成ともに、判決等の確定時に弁済期が到来し、その前に支払がされてもその効果(労働契約終了効)は生じないとすることが考えられる。

 

⑸ 権利行使の意思表示の撤回等 

 判決等の確定時まで、形成権構成における形成権行使の意思表示の撤回及び形成判決構成における訴え取下げ等は可能であるとすることが考えられる。

 

⑹ 権利放棄 

 権利放棄については、解雇の意思表示前は仮に双方の合意によるものであったとしても公序良俗に反し無効と考えられるが、解雇の意思表示後は労働者の自由意思に基づくものと評価できるのであれば認められるものと考えられる。

 

3.労働契約解消金の性質等

⑴ 労働契約解消金の定義 

 ①無効な解雇がなされた労働者の地位を解消する対価、②無効な解雇により生じた労働者の地位をめぐる紛争について労働契約の終了により解決する対価、といったものが考えられるところ、定義をどのように定めるかは、その性質や考慮要素等の検討とも関連しており、本制度の機能等も考慮した上で政策的に判断すべき。

 

⑵ 労働契約解消金の構成及び支払の効果 

 労働契約解消金債権は、バックペイ債権とは別個の債権であると整理することが考えられるが、労働契約解消金の支払のみによって労働契約が終了する構成だけでなく、バックペイの履行確保の観点から、労働契約解消金に加えてバックペイの支払もなされたときに労働契約が終了するという構成も考えられ、いずれの構成にするかについては、政策的に判断すべき。

 

5.労働契約解消金の算定方法等

⑴ 労働契約解消金の算定方法・考慮要素について 

 算定方法については、予見可能性を高めるために一定の算定式を設けることを検討する必要がある一方で、個別性を反映するために個別事情を考慮するとすることも考えられる。 

 考慮要素については、定型的なものである給与額、勤続年数、年齢、ある程度定型的な算定をし得るものである合理的な再就職期間、評価的なものである解雇に係る労働者側の事情、解雇の不当性、といったものが考えられる。 

 

詳細は、以下よりご確認ください。

 

 

労働契約関係の明確化について(多様化する労働契約のルールに関する検討会報告)(2022/3/23更新)

厚生労働省から「第13回 多様化する労働契約のルールに関する検討会」の資料が公表されております。

 

 今回、検討会報告書案が資料として掲載されております。

この中には、

1.無期転換ルールに関する見直し

2.多様な正社員の労働契約関係の明確化等

3.労使コミュニケーション等

以上、3点についてまとめられております。

 

今回は、多様な正社員の労働契約関係の明確化等について、ご紹介させていただきます。

 

2)労働契約関係の明確化 

<労働契約締結時の労働条件の確認>

 • 現行法上、労働基準法15条の労働条件明示では、雇入れ直後の就業の場所及び従事すべき業務を明示することとされており、勤務場所や業務内容の変更範囲までは求められていないが、予見可能性の向上等の観点から、 多様な正社員に限らず労働者全般について、15条明示の対象に就業場所・業務の変更の範囲を追加することが適当。

 

<労働条件が変更された際の労働条件の確認> 

• 15条明示は、契約締結に際し行われるものであり、労働条件が変更された際にまでは義務付けられていないが、 

 個別合意による変更の場合に書面明示が保障されていないほか、 

 仮に15条明示の対象に就業場所・業務の変更範囲を追加する場合に変更後の労働条件を明示しなければ当該変更前の労働条件と誤解したままとなるリスクがあること 

から、変更を巡る紛争の防止等に資するよう、労働条件の変更時も15条明示の対象とすることが適当。 

 

• 具体的には、変更後の労働条件の書面確認の必要性に鑑み、多様な正社員に限らず労働者全般について、労働契約締結時に書面で明示することとされている労働条件が変更されたとき(①就業規則の変更等により労働条件が変更された場合及び②就業規則等の変更の範囲内で業務命令等により変更された場合を除く。)は、変更の内容を書面で明示する義務を課す措置が考えられる。 

 

上記の通りに法改正されると、大手企業で転勤のある会社は、業務量がかなり増えますね。

詳細は、以下よりご確認ください。

 

 

「アニメで学ぶ労働条件」、「マンガで学ぶ労働条件」「しっかり学ぼう!働くときの基礎知識」のご紹介(2022/3/18更新)

労働条件に関する総合サイト「確かめよう労働条件」では、「アニメで学ぶ労働条件」、「マンガで学ぶ労働条件」、学習コンテンツ「しっかり学ぼう!働くときの基礎知識」を追加更新しております。

 

〇「アニメで学ぶ労働条件」

 

 クイズやマンガを通して、労働条件に関する法律を学習できるスマートフォンアプリ「労働条件(RJ)パトロール!」のコンテンツをアニメーションにしたものです。ストーリーを楽しみながら労働関係法令を学習することができます。

 

〇「マンガで学ぶ労働条件」

 働き始めるとき・働くときの注意点について、マンガでやさしく紹介しています。

 

〇「しっかり学ぼう!働くときの基礎知識」

 イントロダクションでは、働くときの権利と義務について、Q&A方式で解説されております。

また、働く上で、最低限知っておいた方がよい基礎知識について、解説されております。

(一例として、労働条件の明示、時間外・休日労働と割増賃金、ハラスメント等)

 

 ご興味のある方は、以下よりご確認ください。

 

 

在籍型出向リーフレットのご紹介(2021/12/13更新)

新型コロナウイルス感染症の影響を受け、事業の一時的な縮小などを行う企業が、人手不足などの企業との間で「在籍型出向」を活用して従業員の雇用維持を図る取り組みがみられています。
 こうしたコロナ禍における雇用維持を目的とした在籍型出向の取り組みを支援するため、厚生労働省では、地域の関係機関等と連携することなどにより、出向情報やノウハウの共有、出向の送り出し企業や受け入れ企業の開拓などを推進しています。
 

 今回、在籍型出向リーフレットと在籍型出向「基本がわかる」ハンドブック(第2版)を公開しております。

 

●在籍型出向リフレット

 在籍型出向の事例やメリット、開始までのステップなどをまとめたものです。
 

●在籍型出向「基本がわかる」ハンドブック(第2版)

 具体的な出向事例や必要な準備事項、就業規則(出向規程)・出向契約書の雛形、留意点など、在籍型出向のイロハを「在籍型出向 「基本がわかる」ハンドブック」としてまとめられたものです。

 

詳細は、以下をご確認ください。

 

 

動画で学ぼう!労働条件 令和3年度 制作動画を公開(2021/11/7更新)

労働条件に関する総合サイト「確かめよう労働条件」では、大学生・高校生等を対象とした労働条件セミナーの動画を公開しております。

 

 令和3年度制作動画は、学生・生徒の関心が特に高いと思われるテーマに厳選して、5本(各10分程度)の動画を制作し公開されています。動画の構成は、知識を身に付けるための講義部分に加えて、時折、クイズを交えながら、「楽しく、見やすく、分かりやすく」をコンセプトに制作されています。

 

・労働条件の明示、内定など

・長時間労働の防止

・割り増し賃金の適正な支払

・年次有給休暇、産前・産後休業、育児休業

・ハラスメント(パワハラ、セクハラ)

 

ご興味のある方は、視聴されてみてはいかがでしょうか。

詳細は、以下をご確認ください。

 

労働条件に関する総合サイト「確かめよう労働条件」に「はたらくへのトビラ」など関連動画を掲載(2021/4/18更新)

厚生労働省が運営する労働条件に関する総合サイト「確かめよう労働条件」では、

働いている方向けの様々なコンテンツを掲載しております。

 

今回、

・「『はたらく』へのトビラ~ワークルール20のモデル授業案~(改訂版)」

 

 

・「『働くこと』と『労働法』~大学・短大・高専・専門学校生等に教えるための手引き~」

 

 

・「社会人として働き始めてからの労働法」

 

 

に、関連動画が追加されました。

ご興味のある方は視聴されてみてはいかがでしょうか。

 

『アニメで学ぶ労働条件』に第9章から第11章が追加されました(2021/3/6更新)

労働条件に関する総合サイト「確かめよう労働条件」では、『アニメで学ぶ労働条件』を掲載しております。

ストーリーを楽しみながら労働関係法令を学習することができるコンテンツです。

 

今回、第9章から第11章が追加されました。

第9章:働き方改革は現場の意識から改めよ!

第10章:正しい情報で人材を確保せよ!

第11章:労働災害を未然に防げ!

 

いずれも3分程度のものなので、ご興味のある方は一度ご視聴されてみてはいかがでしょうか。

 

詳細は、以下をご確認ください。

 

「マンガで学ぶ労働条件」に「労働条件」と「労働災害」を追加(2021/2/22更新)

労働条件に関する総合情報サイト「確かめよう労働条件」では、マンガで学ぶ労働条件を掲載しております。

 今回、「労働条件」と「労働災害」をテーマにしたマンガが新たに追加されました。

マンガで学ぶ労働条件は、働き始めるとき・働くときの注意点について、マンガでやさしく紹介されています。

 

詳細は、以下をご確認ください。